最近になっては、都市圏・駅前を中心としたテナント物件による開業が一般的になってきました。
10年前では、土地を購入し、そこに戸建てのクリニックという開業スタイルが多くありました。
例えば、マンションですと、一階は駐車場にしていた場所をクリニックにしたり、駅前の高層階にクリニックが開院しています。ほかにも、大手病院近くに・ショッピング医療モールとか、継承物件など、クリニックの開業の選択肢が増えてきております。
それぞれ、各開業形態において特徴・ポイントがありますので比べてみました。
【賃貸テナントの場合】他業種が営業しているビル・マンションなどの一階スペースなど
【ポイント】
〇 駅前で人通りの多い立地であるなら、多数の集患が見込める可能性が高い。
〇 医療モールより、比較的家賃が安い場合が見込める。
〇 大規模マンションの1階の場合、地域密着して診療が見込めます。
〇 テナントの利用形態が、事務所使用の場合、診療所の用途変更がいる場合があります。
〇 駐車場の確保が難しい場合があります。
【医療モールの場合】複数の診療科目が開院するビルの一画を借りる
【ポイント】
〇複数の科目のクリニックが同時に開業することにより、相乗効果が見込めて集患につながる可能性があります。また、モール内で、患者さんの紹介することも可能になります。
〇医療モールのできるところは、患者さんのアクセス・駐車場の場所も考えて建築していますので利点は大きいでしょう。
〇看板・内装ともに、指定の業者が決まっているため相場より高い金額になり場合があります。
〇医師の方が思う、内装・デザインクリニックにならない場合が多いです。
〇同じ場所近くのテナントの家賃より、2割から3割高い場合があります。
〇医療モールに、空きスペースがある場合、集患の相乗効果を見込まない場合があります。
【戸建ての場合】一から土地を購入して建築していく形態
【ポイント】
〇一から自由に設計・内装デザインとできるので、医師の希望に沿ったクリニックができ、地域密着型 診療が可能になります。
〇初期投資金額が高くなります。出来上がるまで時間がかかります。
【継承物件】現在開業・廃院しているクリニックの譲渡を受けて開院する形態
【ポイント】
〇前任のクリニックの評判がわからないので、そのあとに、クリニックのカラーを出すのが難しい。
〇初期投資が、上記より少なくて済む。
〇あらかじめ事前の調査等が必要な場合がある。契約条件等
上記の開業形態のように選択肢は色々あります。
ご自身の医療の強みを見極めた上で、どれが一番適しているかお選びいただくことが大切かと思います。